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1.効果と選定

(1)吸熱特性
一般に装置(盤)内部の温度は、発熱量との平衡により決まります。
これを文章式で表すと、次のとおりになります。

発熱量=外板からの面放熱+自然換気放熱+強制換気(換気扇)放熱+冷却器放熱

なお、密閉式装置(盤)の場合は、自然換気、強制換気による放熱がないため、それらを省略すると、

発熱量=外板からの面放熱+冷却器放熱

となり、それは次式となります。

860(WA−WC)=K・S・(Ti−T

WA:内部発熱量(KW)
WC:冷却器吸熱量(KW)
K:放熱面の熱貫流率(Kcal/m2h℃)
S:盤の有効放熱面積(m2)
i:盤内平均空気温度(℃)
o:盤外気温度(℃)

次のグラフは、密閉式制御盤においてバンロム電子冷却器を1台取り付けた時の温度低減効果を示したものです。
1)盤内温度実測値から見た効果
2)盤内温度実測値から見た吸熱量
3)熱対策から見た選定方法
吸熱特性グラフから1台取付け時の効果を知ることができますが、 複数必要とする場合は下記のフローに従って選定して下さい。
  • *1:密閉型盤での実測値です。(換気孔のある盤での数値を入れられると、 計算結果と効果が異なります。)

  • 1:盤内発熱量(kw)
  • 2:バンロム冷却器の吸熱量(Kw/h)
    許容温度上昇値 ΔT=0℃の時  BRDCー75B=0.05 BRDC−150B=0.1
               ΔT=15℃の時 BRDCー75B=0.11 BRDC−150B=0.21
  • ΔT1:熱対策前の盤内温度上昇値(℃)  盤内温度−外気温度

  • ΔT2:熱対策後の盤内温度上昇値(℃)  盤内温度−外気温度

  • S:有効放熱面積(m3)            底面を除く表面積

  • K:熱貫流率(Kcal/m3h℃)          K=5.81(屋内設置盤時)

  • 860:Kw/hからKcal/hへの換算値(Kcal/hX860=Kcal/h)



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