技術資料

９．取　付

１）密閉度を高めてください。
　　冷却器を設置する盤は換気回数を0.5回～1.0回／h以下の密閉構造として下さい。

ｎ＝Ｖ／Ｒ
　Ｖ＝流出(または流入)する空気量
　Ｒ＝盤容積(ｍ³)
　＊換気回数　”ｎ”とは、１時間当たりに内部の空気が入れ替わる回数です。

盤構造別の換気回数

○：あり
×：なし

２）既設装置の密閉度を高めるには、
(1)換気孔：当板、パッキングなどで密閉
(2)扉すきま：扉パッキングで密閉
(3)ケーブル引込孔：コーキング材（たとえば日東化成工業KK製、ネオシールまたはハイシールなど）で密閉
(4)接合部：ソフトテープなどにて密閉（装置が列となって続くとき）

３）密閉度と装置内温度例
装置内の温度上昇は、年間を通じて夏期が最も厳しい条件となります。
前項の密閉度を高めると温度に対し注意が必要となります。
参考として、夏期の日射と内部発熱および換気差による内部温度を示します。
（設備寸法：700WＸ2,200DＸ2,500H）

４）日射対策
装置を前記密閉することにより、装置内温度が上昇します。内蔵機器、部品などでとくに高温に弱い場合は、下図のとおり天井上部にさらに一枚、日射防止板を設けることにより、換気回数１０～１５回と同等の装置内温度となります。