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1.結露と湿気

(1)結露現象
蒸し暑い日に冷たい水を入れたコップの表面に露がたくさんつき、水滴となって 流れ落ちるのを経験されたことがあるでしょう。これは、空気中に含むことのできる水蒸気の量が、 温度により異なる(同一相対湿度であれば、高温空気=大、低温空気=小)ことから起こる現象です。
つまり多量の水分が含まれている温度の高い空気が、コップの表面で冷やされると空気温度が 低下し、もはや水蒸気として保有しきれなくなり、露となってコップの表面につくからです。 この現象が結露です。
(2)空気中の水分量
空気中に含まれている水分量を温度別グラフに表すと次の通りです。
たとえば、家庭の6畳の部屋の空気が20℃ 70%であれば、

2.7mX3.6mX2.2m=21.66m3
21.66m3X12ml/m3=259.2ml

約260mlの水分が空気中に水蒸気として存在することになります。
(3)空気線図
空気線図とは湿り空気(水蒸気と含む空気)の性質を表した図で、乾球温度、湿球温度、 露点温度、絶対湿度、相対湿度、エンタルピなどが求められます。
  1. 相対湿度とは、
    湿り空気と同一温度における飽和空気(最大の水蒸気を含む空気= 100%)の比です。

  2. 絶対湿度とは、
    湿り空気中に含まれる乾燥空気の重量に対する水蒸気の重量です。



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